広島 審美 インプラント センターのブログ

広島審美インプラントセンター、トリプルエープラスデンタルクリニックの院長がいろいろな情報を書いていきます

消費税増税とか、、、

久しぶりに、書く事が無いので最近思う事を書いてみます。

消費税増税の話

どうして野田さんは「消費税増税に政治生命をかける」なんてこというのかなあ。消費税増税についてはいろいろ考え方があって、そういう意見も否定はしませんが(というか僕自身も地震の前は、所得減税をして消費税増税したらどうかと考えていました。。。)、なぜ今なのかは非常に不思議です。
しかも政治生命をかけるって言う必要は全くないはずで。というか、ほかに政治生命をかける事っていっぱいありそうなもんですが、、、(震災復興とか原発の問題とか。。。)その中で、しかも今、消費税増税に政治生命をかける、うーーん、わかりません。

僕がわからないというのは決して、その政治的意図がわからないというだけではありません。消費税増税を政治生命をかけてすると言って、国民のただのひとりでも支持を得られるかと考えた事があるのでしょうかね。まあ、支持を得られなくても正しい事をするのも大事ですけど。。。

夏の電力不足の問題

いろいろな情報があって、実は電力足りてるんだろうとか言われたりしますが、実際のところは情報を持っているのが電力会社なので足りているのか足りていないのかそれすらわかりません。そういうわからない情報をもとに電力会社は値上げを申請するのですから、どうにもならないですね。

個人的には、早く発送電分離を実現してほしいと思います。その上で価格競争をすれば、(たぶん)電力の値段が安くなって減税以上の効果があるようにも思います。また、補助金なしで発電会社がどの方式を選ぶのかをみれば、実際のところの発電コストも見えると思うのです。

確かに、化石燃料を使い続けるのは発電コストが不安定ですが、今回の原発事故をみると、事故を起こした時のこと、使った後の燃料の処分の事を考えれば決して原子力の方が圧倒的に発電コストが安いとは言えないように思うのです。

で、電力不足の話ですが、結局原子力発電は再開するんでしょうね。というのも、もしここで原子力発電を再開させず夏の電力が足りてしまった場合、二度と原子力発電所は再開できなくなってしまいますからね。それでは困る人たちがたくさんいるはずですから。

でも、僕が知りたいのは、本当のところ現状の発電力で電力は足りているのかどうかと、補助金なしでの原子力発電のコストが本当のところどの程度なのかですね。いろいろな説は出ていますが、事実が知りたいです。

民主党政治

今の政治の問題点は、各政党が明確なビジョンとリーダーシップを示せない事だと思います。例えば原発の再稼働にしても、政府が「電力需給にどんな問題が起きても再稼働はさせない」とするか、「夏に限って万全の体制をもって一時的に再稼働する」とするか、どちらが良いかは別としてきちんとリーダーシップをとるべきだと思います。

僕は石原都知事が特別好きでも嫌いでもありませんが、すくなくともリーダーシップは政府よりもあると思います。一国のリーダーにとって必要なのは、すすむ道を明確に示すことです。今の政府はそれを明確に示す事ができないので導く事は当然できません。どういう道をすすむか明確にしない事は、誤った道を示すよりたちが悪いです。

結局書いた事は全部政治の事ですが、僕は別に政治おたくではありません。むしろどちらかというと、あまり興味が無いです。(というのも、どの政党が政権をとっても、日本の現状ではたぶん代わり映えしないからです。)

それでも、気になる事を書くとなると今は政治の事になっちゃうんですね。それほど、今の日本の停滞感を実感しているという事ですね。つぎの機会にはもう少し明るい話を書きたいもんです。

CT導入

以前から歯科用CTの被爆の話を書いていたのですが、今回さすがに時代の流れに抵抗できず歯科用CTを導入いたしました。

そしてメーカーにいろいろ話を聞いてみると、現状ではパノラマを撮るのも、CTを撮るのもほとんど被爆量は変わらないと言っています。ほんとかなあ、とも思うのですが、少なくとも何倍とかになるのでなく、せいぜい1.1倍とかそんな感じの様です。

ただ、放射線漏洩検査の人たちに聞くと、被爆量と言っても測定する位置や方法などでいろいろなデータを出す事ができるので、機種による被爆量の差などもなかなか正確に比較対象しにくいようです。

実際、今となっては少し古いデータの論文ですが、コーンビームCTの被爆量はメーカーが言うほどは低くない、という論文も発表されていたりもします(sedentexct_project_provisional_guidelines.pdf英文ですが、興味のある人はググってダウンロードして参考にしてみてください。)

個人的にはやっぱりどうしても必要なケース以外にはCT撮影したくないな、と思います。というのも、仮にもし1.1倍だったとしてもたとえば手術前、後、それから経過を見るためにと撮影を繰り返すのは、はたして意味があるのか非常に疑問だからです。(逆に意味があればその程度の被爆量の差であればCTを撮った方が良いという事になります)

術前のCTは、確かに症例によっては非常に有用です。まあ、だからCTを導入したのですが、経過観察は正直言ってパノラマやデンタルでも良いケースも多いです。

結局はいつも言うようにリスクベネフィットの比較でCTを撮影するだけのベネフィットが患者さんに(あくまで医院側でなく患者さんにです。)あるかどうかで撮影を決めなければなりませんね。


HAインプラント

HAインプラントと僕らは略しますが、正確に言えばハイドロキシアパタイトでコーティングされたインプラントの事です。

インプラントは現状、大きく分けるとチタンの表面に何らかの方法でざらつきをつけて細胞がくっつきやすく加工したチタン加工表面をもつインプラントと、今回の話にあるハイドロキシアパタイトをチタン表面に焼き付けたインプラント、この2種類に分かれます。

過去には、サファイヤなどのインプラントも存在しましたし、今もジルコニアのインプラントなども存在するようですが、基本的に日本国内で販売、使用されているインプラントは前述したHAインプラントとチタンインプラントの2種類と考えてよいと思います。

それで、実はHAインプラントは過去に治療成績が良くなかった製品が売られていた事もあって、一部のチタンユーザーからは現在でもかなり懐疑的にみられていたりします。

一方HAインプラントが好きな先生たちは、これまた信者と言ってもよいくらいHAじゃなきゃだめって人も多いです。

本当のところはどうなんでしょう。

結論は何とも言えませんが、個人的にはHAインプラントはすくなくともチタン派の人が言うようなHAがはがれて感染が起きるというような問題は起きないですし、治療成績もむしろチタンより良いかもしれません。感染に弱いとも言われていますが、個人的にはむしろチタンよりも感染に強いくらいだと考えています。

ただし、HAインプラント(というか僕が使ったのはカルシテックだけですが、、、、)のうちスレッドの切ってある、つまりねじのような型のインプラントは成績が良いですが、やはりシリンダータイプはちょっと落ちるのではないか、というのが僕の印象です。

僕も実は開業当初、最初に導入したインプラントはカルシテックのHAインプラントでした。で、開業して10年経ってみてみるとHAのうちやはりシリンダータイプのインプラントはマージンの骨の吸収がいくつかのケースでみられます。でも、スレッドタイプはそういった問題はほとんどありませんし、チタンと比べてむしろ良く骨の保たれているケースが多いように思います。
(他のインプラントメーカーでもそうですが、不思議な事にちょっとした形の違いや、製品のシステムの違いでやはり治療成績には差があるように思います。)

それで、今僕はケースによって患者さんと相談の上HAを選んだり、チタンを選んだりしています。もちろん、それぞれのインプラントのメーカーで利点欠点があるので、それぞれに得意な分野を患者さんに説明して、あとコストも考えて患者さんに決めてもらってるんですね。

でも、正直言ってHAインプラント、やっぱり良いと思います。チタンだと絶対くっつかないような症例でもきちんとインプラントが骨にくっつくケースが多いです。
にもかかわらず、世界的にはやっぱり多少マイナーなイメージがあるんですよね。どうしてなんでしょうね。。。。

10周年

実は僕は10年前、2002年の4月1日にトリプルエープラスデンタルクリニックを開院しました。

つまり、10周年という訳です。

この10年いろいろな事がありましたが、なんだかんだ言って10年間なんとかやってくる事ができました。これもすべてこんな僕の診療を受けにきてくださった患者の皆様といろいろ言われながら一生懸命がんばってくれたスタッフのみんなのおかげだと思っています。

本当にありがとうございます。

そしてこれからまた新たな気持ちでやって行こうと思うので、よろしくお願いします。

バイオホライズンインプラントその2

以前、バイオホライズンインプラントを新たなインプラントシステムとして導入した事を書いた事があるので、その後使ってみてどうかの感想を書きます。

一言で言えば「すごくいい!」ですね。

このインプラントはインプラントをデリバリーする部分がそのまま印象用コーピングにもアバットメントにもなるというユニークな特徴を持っています。そのため、僕のように抜歯即時でインプラントを入れて、そのままテンポラリーを装着するケースの多い場合、手間がいくつか省けてすごく使いやすいです。

あと、コスト的にもインプラントの価格自体は他の海外性有名ブランドのインプラントと同等程度ですが、前述したようにストレートのアバットメントが抱き合わせで販売されているようなものなので結果として一本あたりの治療コストは下がります。(日本ではマイナーなインプラントのような印象ですがアメリカでは急激にユーザーが増えて、バイオホライズン自体が「有名ブランド」と言っても良いはずです。)

また、ほんとかなと半信半疑だったレーザーロックの部分もきちんと機能しているように現状では感じています(これについてはもう少し長期的にみて行く必要がありますが。。。)

良い事ばかり書きましたが現状では多少補綴の種類が少なくて、何でもあるよって感じのノーベルバイオケアなどと比べると見劣りますがそれでも、今後継続的に使って行きたいインプラントの一つである事は確かですね。

加齢

僕はもともと病気とはほぼ無縁の人で、成人してから今までの間に医者にかかったのは数えるほどしかありません。医療従事者としては不謹慎ですが、「かりに病気の時は実費を払っていたとしても健康保険料をこの30年払ってなかったらどんだけお金たまってたやろか」と思うほどです。

不摂生きわまりない生活をしているにもかかわらず、こんなに丈夫な身体を授かって親と祖先の人たちには感謝していますが、最近さすがに加齢のせいか、いろいろなところにがたが来ているようです。

まず、ここ数年風邪を引いた事が無かったのですが、今年は1週間ほど風邪で体調が悪い時期がありました。1週間くらい普通風邪引けば当たり前だと他人には言われましたが、なにせいままでは前日風邪気味だと思っても翌日にはまったく症状がなくなっているくらい免疫が強いので、こんな事はほとんどなく、結局10年ぶりの同窓会にも行けずじまいでした。(ただ、それでも普通に診療はしてましたし、医者にも行きませんでした。思えば医者にかからないというのは医者嫌いだからかもしれません。すいません)

個人的には僕はいつも体温が高いので免疫が高いと思っていたのですが、そういえば風邪をひく前1週間ほどは普段飲む日本酒が切れていてビールを飲んでいたんですね。それでたぶん身体が冷えてうんぬんと従業員に言ったら、「こいつアホか」みたいな顔をされました。

僕は免疫は強いのですが、よくおなかをこわします。でもこれも良くとらえれば身体に合わないものを効率よく排泄しているととらえています。お酒もたくさん飲みますが、これも排泄機能が優秀なせいだと思います。

でも、さすがに最近目が疲れやすい、膝が痛む、肩があがらないなど、加齢によると思われる症状がかなり出てきました。それで、血液検査してみたんですが、これが不思議とほぼ正常。

あれだけ酒飲んで絶対肝機能の数値がヤバいと思っていたんですが、なんででしょう。

コレステロールがちょっと(自分的にはちょっとの範囲です)世間一般から言えば正常値ではありませんでしたが、これは治療しなくて良い(あくまで自分的には)のでもう完全に正常人です。

これからあと10年、また医者にかからなくても良い身体でありますように。



絶対リスクと相対リスク

前々回に紹介した本のなかに、絶対リスクと相対リスクの話が書いてある。

たとえば、よくありがちな文章で、「この薬を飲むと、ホニャララ病によって亡くなるリスクが50パーセント低下する」といううたい文句ですが、これがもし、相対リスク減少率で話されているのであれば、その効果はホニャララ病の発症頻度によってずいぶん左右されます。(そして、相対リスク減少率で話する方が薬を売る方は効果を過大にユーザーにアピールできるため、ほとんどのこう言った文章は相対リスク減少率で書かれています。)

たとえば上の文章のケース。仮にホニャララ病で死ぬ人が1万人に4人程度だったとしましょう。相対リスク減少率50パーセントとは、薬を飲むとその数が1万人に2人になるという事です。

もしこれを絶対リスク減少率で表せば、なんと1万人に2人、つまり0.02パーセント減少したと言わなければなりません。

50パーセント減少と、0.02パーセント減少、ずいぶん感じが違いませんか?

それに、飲んでも飲まなくてもホニャララ病で死亡するリスクは1万人に数人程度で、この程度の予防のためにいちいち薬を飲んでいたらそれこそ何種類も薬を飲まなきゃならなくなるし、副作用や治療費などとのリスクベネフィットを考えると、ちょっとメリット少なそうです。

つまり、相対リスク減少率でいくら高いリスク減少率をうたっていても、もととなる病気の発症率が低ければ、それほどメリットは無いという事です。(健康番組などで、あまりに発症頻度の低い病気をさもいつも起きるように報道するのは問題があると、いつも僕が書いているのと基本的には同じです。)

ただし、この病気が仮に、1万人に1000人くらい、つまり10人に1人くらい亡くなるような病気だった場合、相対リスク減少率で50パーセントだと、1万人に500人に減るという事ですから、絶対リスクでも、5パーセント減少するので、これはたいした値になります。

10人に一人死ぬのが、20人に1人に減るのだから、これならその薬を飲み続ける価値があるかもしれません。(でも実際にはそんな薬は存在しないでしょう)

ただ、それでも、50パーセントと5パーセントだとユーザーのうける感じはずいぶん違います。

特定の疾患名をだすといろいろ問題あるのでここでは言いませんが、いろいろな予防のために内服している薬やあるいは早期発見をうたっている検査が実際はいったいどれだけ意味があるのか、一度考えてみるのもいいですね。



確率と地震予知の続き

前回は確率の話、その前は地震予知の話でしたが、今回はちょっとそれらを組み合わせた話です。

僕は地震のところで今後何年以内に何パーセントの確率で震度いくらの地震が起きるという報告は意味が無いと言いました。

でも、降水確率などはパーセントで表せられます。(天気予報についても細かく言えば、長期予想は単純予想より良く当たる訳でないので基本的に3日以上先の天気は予想できないと考えた方が良いようですが、その話はおいておいて)。翌日の天気の降水確率は当たってないようで実は結構当たっているそうです。

というのも明日の降水確率60パーセントというのを聞くと、我々は「あ、明日は雨が降るんだな」と思ってしまいますが、降水確率60パーセントというのは、同じような日があればその内60パーセントは雨が降るという予報だそうです。

つまり、同じような日の40パーセント、5回に2回は雨が降らないのです。

で、僕らは雨が降らなければ、なんだ、天気予報って当たらないなと思う訳ですな。

でも、実際、その同じようなデータで示される日は確かにその確率パーセントで雨が降るそうです。

だから、地震もパーセントで示されてよいか、と言われるとそうは行きません。

明日の天気は一年で365日毎日毎日同じ事が繰り返される訳で十分な検証が可能で同じ降水確率が正しいかどうか判別する事ができます。データ上同じような日も、たくさんあるでしょうから、日々そのデータも更新されてより確度が正しくなる可能性もあります。
国民も降水確率の意味が分かればメリットも大きいです。

でも、今回のような大地震は日本でデータを取るようになってからおそらく初めてです。

ということは、過去のデータも無く、十分などころか一度も検証された事の無いデータです。
それで、確率何パーセントと言われても、それが降水確率と同じ「同じような状態では、その確率で地震がおきる」という予報だとしても、それは2つの理由で意味が無い事です。

一つは検証が十分な量できないので、正しいかどうか判断できない。
もう一つはめったに起きない事なので仮に予報が正しくても実用的でないという事です。

ひとつめに関しては十分な確度をもって正しいというにはかなりの回数の検証が必要だと言う事です。このような大地震は半世紀に一回とか言われているので、十分な検証は無理です。つまり、確率の出し方が正しいかどうかまったく検証できないのです。

もう一つは、回数が少ないと仮に正しい予想だとしても、確率の偏りがどちらの側にも起きるからです。つまり、多くの国民は同じような状況に一生のうちに1回しか遭遇しません。つまり、一回きりの事なら30パーセントの確率、といわれても国民にとっては0か100しか無い訳です。30パーセントということをまったく有意義に利用する事ができないのです。

これを続けて行って何千年かのデータをとれば、いずれ地震予測が確率高くできるのかもしれません。でも、個人的にはこれだけ意味の無い報告も無いのではないか、と思う訳ですね。


99.99パーセントの危うさ

僕の趣味の一つは読書でその時々によってマイブーム(死語ですね)があって、今は統計に関する本を良く読んでいます。

もともと、ロンドンにちょこっと留学していた時に、なぜか口腔外科の教授が統計学の授業をしていて、あ、医療に携わるってことは統計も知らなきゃだめなんだな、とおもったことが統計学に興味をもった第一ですが、最近は面白い統計の本が良く出ています。

とくに僕はギャンブル(論)にも興味があるので、統計のことは良く知らないといろいろ損をする?ので統計の面白そうな本はできるだけ読む事にしているんですが、今回読んでいる本によると、いかに99.99パーセントの検査の正診率と言うのが危ういかを思い知らされました。

まず、99.99パーセントの感度で特定の病気を正確に診断する事ができる血液検査があるとします。

この検査で陽性と診断された場合、ほとんどの医師、歯科医師は「確実」にその患者さんは陽性だと考えます。
患者さんのほうも、医師からそのように告げられたら「あ、自分は病気なんだ」と思ってしまいますよね。

でも、そもそもその病気にかかる確率が低い場合、この感覚というか、印象は間違っている可能性が高いんです。

たとえば、10万人に一人しか有病者がいない病気、つまり比較的まれな病気のケースを考えます。
10万人がこの検査を受けると、そのうち一人は実際その病気にかかっていて、検査でもたぶん陽性に出ます。だけど10万人のうち、残る99999人のうち、(確率的には概ね受けると99.99パーセント正確に診断できるという事であれば、0.01パーセント間違えるという事で、)約10人は実際には病気にかかっていないのに陽性と判断されてしまいます。とすると、10万人が受けた検査で約11人が陽性と判断されるのに、実際は1人しか本当に陽性ではないという事です。

的中率って言う言い方が正しくないのはわかりますが、この場合的中率は10パーセント以下です。

これは検査の正確さの99.99パーセントという響きから考えるとかけ離れた確率でしか本当に陽性の人を拾いだせないという事ですね。

これが、逆に50パーセントの人がかかっている病気、たとえばインフルエンザがはやっている時期の陽性率などだとどうでしょう。
10万人のうち5万人が実際にインフルエンザにかかっていて、その人たちのうち概ね49995人が陽性と判断され実際陽性、でも5人は陰性と判断され、実際は陽性となります。

そして、残りインフルエンザにかかっていない5万人のうち概ね5人が陽性と判断され実は陰性、残りの人は陰性と判断され実際陰性です。

この場合、陽性と判断されたひとは合わせて5万人、そのうち49995人が実際陽性なので、その名の通り99.99パーセント確実に判断されます。

つまり、もともと頻度が非常に少ない病気の場合、検査結果がきわめて高い確率で信頼をおけるものであったとしても間違って陽性と判断される率は想像以上に高いという事です。

これ以外にも、その検査が本当に必要か、有用かなどおもしろい話がのっている今回読んでいる本はゲルト、ギーゲレンツァー著、リスク・リテラシーが身につく統計的思考法です。


地震予知はできない

地震予知はできないというのが、現在の学説としてはもっとも世界的にコンセンサスを得られている意見だと思います。

それにそもそも現在までにただの一度も地震の予知があたった試しがありません。占い師とか予言者があたったあたったと言っている場合がありますが、私の知る限り明確な証拠を持って地震を予知した例はありません。日本は地震頻発国なので、何度か言えば一度くらいは当たる事もあるかもしれませんが、それでも的中率など考えたら、地震予知なんてできないんだろうな、と思うでしょう。

にもかかわらず、政府の地震調査研究推進本部なるところが地震の予測(予知?)をしているそうな。

最近では将来起きる地震の予測としてマグニチュード(M)9を想定。三陸沖北部から房総沖の日本海溝寄りで、今後30年以内に最大でM9の地震が30%の確率で起きると予測したとのニュースが年末にでてましたね。

これに乗っかって多くのマスコミが、巨大地震の不安をあおる報道をしていたけど、正直今後30年以内に30パーセントの確率で起きるってのは予知でもなんでもありません。この文章よく考えると、どういう事象が起きたらこの予測が当たった事になるかわかりません。

30パーセントでおきるのであれば70パーセント起きないと言う事なので、どちらかと言えば地震が起きなければ当たったという事になるのでしょうか、それとも起きた場合に「ほら言っただろ」と言いたいのか意味不明です。

もちろんあたらしい画期的な発見はみんなが無理と思っているところに生まれる事が多いです。ですから、基礎データは取っておく事は大事ですし、予知可能かどうかを模索する事は悪くないです。

でも、現状上に書いたようなまったく意味をなさない予測を垂れ流して国民を不安にさせる事に何か意味はあるのでしょうか?またマスコミもそれを用いて不安をあおるような報道をする必要があるのでしょうかね。あまのじゃくな正確の僕からすれば、これもきっとなんか既得権益とかそういうことで存在している組織じゃないかとかんぐってしまうんですね。。。。



エンドポアインプラント

この2月末で東京歯科産業さんからのエンドポアの国内販売が終了するようです。

実は僕もかつてこのインプラントを使用していた事があります。非常にユニークなインプラントで治療成績も結構良かったです。ただ僕の使用していた頃はエクスターナルしかなくて(その後インターナルも販売されました)、結合部分が多少古い感じで、スクリューのゆるみの問題などがあって最近では使用していませんが、小さなインプラントで大きな補綴物を支える事ができて、症例によっては有効だなと思っていたので販売終了はちょっと意外でした。

原因は本社の製造ラインの変更とのことですが、今後全く供給されなくなるのか、それとも日本のサイブロンから供給される時期が来るのかは経過を見なければいけませんが、やっぱり国内シェアの大きくない会社のインプラントを使用するリスクを感じましたね。

エンドポアは良いインプラントですが、日本でのシェアはそれほど大きくないはずです。これが、もし日本でもっとも売れているインプラントだとすると、つまり利益が非常にたくさんでていれば販売を中断するというような判断はしないと思うのです。

そういう意味で言えばやっぱりインプラントはある程度のシェアを持っている会社のインプラントを使用する方が安心と言えるのでしょうね。

MacBookエアーの問題点

以前書きましたが、MacBookエアーの型落ちを昨年購入しました。

薄くて、バッテリーも長持ち、そしてすぐにスタンバイから復帰するので気に入っているのですが、実はこの時期、以前使っていたthinkpadに出番が取り返されています。

理由はただひとつ、MacBookエアーは冷たい!からです。

まあ、家の中が暖房でいつも温かい人は良いですが、僕はあまり強い暖房が好きでなく、いつもパソコンをおいてある部屋はこの時期極寒状態です。

それで、朝起きて、パソコンでメールチェックしようと思っても、とにかくマックは冷たい。トイレで使用する事もあるのでその時はひざまで冷たい。ちょっと今の時期僕の使用方法だとかなりつらいです。

あの銀色のちょっとかっこいいところが実はそういう問題点を抱えているとは。。。

で、最近ぼくの家ではthinkpadx200ががんばっています。こっちはプラスチック製?なんですが、なんか触った時に朝の寒い時間でも暖かみがあります。不思議ですね。

あ、ちなみにこのブログはいつも病院で書いているのでiMACで書いています。こっちは、部屋もいつもあったまっていて冷たい事もなく快適です。つぎのMacBookエアーはもうちょっと冷たさ対策をしてくれたらなあと思います。

なぜか東京医科歯科大学に人気

なかのひとというフリーのアクセス解析があります。これは、組織の属する人がアクセスした場合に、どこからアクセスしたかを調べて教えてくれる優れものです。
僕のブログはこのアクセス解析を入れているのですが、それによると12)

どうも僕のブログを東京医科歯科大学のなかから見ている人が結構いるようです。(文字が大きい方がアクセス数が多い事を示しています。)
東京医科歯科大学と言えばいわゆる歯学部の中の東大みたいなもんで(ちなみに東大には歯学部はありません)、僕みたいな地方の広島大学出身者からみると、ちょっとあこがれみたいなところすらある大学です。
そんな偉い先生方が、なんで僕のブログをみるんでしょうか。
もしかして、「こいつなんちゅうアホな事書いとるんや」とか、「また寝言いうとるぞ」みたいに馬鹿にするためにみているのかもしれませんが、仕事中にみたらだめですよ。
あ、でも、情報検索で、これも仕事のうちってことですかね。
僕のブログってそんなに役に立ちますかね。個人的には書くたんびに言う事違っているようにも思うんですけど。。。。

追加でもうひとつ

クローズアップ現代の話の追加でもう一つ

番組内で、「インプラントは打てば打つほど儲かる」みたいなことを言っていた歯科医師がいますが、これも現在では果たして正しいかどうかは疑問です。

今、インプラント治療は以前と比べてかなり安価で提供されるようになってきています。さらに、インプラントメーカーの発表する新製品のインプラントの価格はどれも以前のものに比べて高くなりました。

正直言って、今の円高のご時世で海外製品のインプラントの価格がこれほど高止まりしているのはちょっと違和感を覚えますが、(10年前と今と同じインプラントでも価格は同じで、さらに新製品は価格が高い!。円ドルレートで考えれば10年前から半額近くになってもおかしくないはずなのに。。。。)それはおいといて、普通にきちんと使い捨て材料を使用してインプラント治療を行えば利益率の面からみれば通常セラミックの審美治療などよりも低いはずです。

また、必ず100パーセント一回の治療でインプラントが骨にくっつく訳ではありませんから(難症例を手がければ手がけるほど)やり直しリスクがあって利益率を圧迫します。

以前歯科関連の某雑誌のなかでも現状なら歯科医院経営的にかんがえればむしろインプラントよりメタルボンド(従来からのセラミック)ブリッジの方が良いのではないか、という意見もあったくらいです。

我々がインプラント治療をする理由は
1、インプラントでなければ解決できない問題を解決するため、例えば入れ歯から解放されるなど
2、あきらかに長期的な予後が有利だから、たとえば多数歯欠損のロングスパンのブリッジ、あるいは遠心カンチレバー(遠心に土台が無いのに延ばして作る方法)のブリッジを避ける。
などの理由です。

普通歯科医師は「こっちの方が儲かるから」とか言う理由で治療方法を選択しないです。番組内で言われているような「保存できる歯をわざわざ抜歯してインプラント」のようなケースは僕の知る限り、無いように思います。

ほとんど無いような事をさも日常的に行われているように誤解されるような報道はこの番組に限らず、報道番組全般で、本当に考え直してほしいと思います。


インプラント番組の話の続き

前回の続きを少し。

インプラント治療によるトラブルの一つに下あごの神経を傷つけて下唇や頬粘膜にしびれが残る事があるというのは良く聞く事です。

ただここではっきりしておきたいのは、これは下あごの中の神経(下歯槽神経)を直接傷つけなくても頬神経やその枝などを傷つけても似たような症状は起きうると言う事です。

口腔外科診療に従事する人なら自分のケースでなくても親知らずの抜歯などのあとに、下唇や頬粘膜にしびれを訴えるケースがある事は知っているはずです。

この場合も、決して直接下歯槽神経を傷つけた訳でもないのにしびれを訴えるケースもあります。
理由としては術後の腫脹や炎症による神経の損傷、虚血(血液循環の不良、麻酔薬の影響と思われる)による麻痺などです。

それ以外にも治療後の麻痺としてみられる可能性があるのは頬神経領域の麻痺です。この症状は時に外科処置を伴わないケース、(単に局所麻酔だけしたケース)でもみられます。

つまり奥の方の歯の治療のために麻酔をしたが、麻酔がきれても頬の内面の粘膜がしびれている、あるいは氷を含んだような感覚が残る、と言ったような症状が残ることがあるという事です。

こう言ったちいさな神経の麻痺は末梢すぎてなかなか改善しないケースも多いです。

インプラント治療で問題視されているのは、大きな下歯槽神経を直接傷つけるような麻痺ですが、インプラントをしなくても日常診療で上に書いたような麻痺が起きるケースは存在するので、前回書いたように、そもそも局所麻酔下に治療を行う場合、リスクがゼロではないという事です。

ですから、番組で言っていた「インプラント治療をする場合、しっかりとした審査が必要」というのは僕の感覚では、「インプラント治療に限らず、どんな歯科治療でも審査診断は重要で、その上で治療計画を立てて治療をする必要がある」ということで、ことさらインプラントだから、というのは少し違和感があります。

インプラント治療は、現在の歯科医療ではなくてはならない治療です。ブリッジや局部床義歯(部分入れ歯)では解決できない問題点を解決できる治療でもあります。

きちんと治療を受ければ安全な治療ですから、むやみに恐れるのでなく、正確な情報で判断していただきたいと思います。



クローズアップ現代でのインプラントに関する報道について

クローズアップ現代でインプラントによる医療事故の問題が取り上げられました。

でも、内容は正直言って某局の「放っておくと大変な事になりますよ?」のように、あまりに不安をあおる内容で、天下のNHKの報道としては正直どうかと思うものでした。

まず、アナウンサーが歯科医療では死亡事故が出るような事は無かったのに、インプラントは治療中に死亡事故がでるような処置であるかのように語っていたが、これは明らかに認識違いです。

歯科治療における医療事故による死者はインプラント治療を行う以前から報告され、その多くは小児など子供の治療中に起きます。成人での死亡事故もありますが、多くは局所麻酔中の事故で、脳血管障害、心血管障害やアナフィラキシーによるものです。

今年の1月号のクインテッセンスによると、1996年から2010年の間に報道された歯科治療中におきた死亡事故8例のうち、1例が例のインプラント治療中の事故で、あと6例が10歳以下の子供の例でした。(あと1例は24歳のかたでアナフィラキシーが原因です。)

ですから、決してインプラント治療だけが危険という訳でなく、歯科で局所麻酔をうけて治療を受けるという行為は多少なりともリスクを伴う行為だと言う事です。これはインプラント治療が広まる前も、今も変わりません。

ただ、一般の医療事故による死亡者数は正確な統計はありませんが一説によると年間万単位に上るとも言われているので、他の医療行為と比較すると、おそらくインプラントを含む歯科治療における死亡リスクはむしろ低いのではないかと考えています。

また、あらゆる治療はリスクベネフィットで治療によるリスクより、それによって得られるベネフィットが高ければ治療を受けるというのは原則です。

少しでも事故の可能性があると嫌だから歯科治療を受けないという考え方もあるかもしれませんが、逆に虫歯や歯周病が進行すればちがうリスクにさらされます。つまり治療を受けないリスクもあるという事です。

ちなみに、歯科治療による死亡例だけが取り上げられますが、逆に歯科治療を受けないために親知らずが化膿したり、虫歯が進行して膿みがたまったりが原因で死亡される方もまれではありますが、存在します。

つまり、治療をうけないリスクもそれなりにあるという事です。

個人的にはインプラントを含む歯科治療全般の安全性は高いと考えています。

話がすこしそれましたが、番組では大学でインプラントの実習が行われていないのでトラブルが起きるというようなことも話されていましたが、これも少し見当違いのように思います。
インプラントの技術は実習を数回やったからといって身に付くものではありません。大学での実習をする事で事故が減るかと言われると、かなり疑問に思います。

あと、今回に限らずこういった報道の最大の問題点は「事故が増えている』というのが事実かどうかの裏付けが無いという事です。

事故が増えているというのであれば、いつの時点と比べてどの程度増えているかという統計的裏付けが必要です。また、インプラントの施術例は増えているでしょうから、単純に事故の数だけでは実態はわかりません。もしかしたら事故率は下がっているかもしれないからです。

事故数は増えていても事故率が下がっているのであれば、教育などはむしろ良い方向に向かっていると考えても良いはずです。もちろんそれがある一定限度以上に高ければ別ですが。。。

NHKが報道すると、普通の人はすべて正しいと思ってしまいがちです。ですから、より良く調べて上での報道を希望します。



新年の挨拶

あっというまに年を越して、2012年になりました。
あけましておめでとうございます。
当院は1月5日からすでに平常通り診療しています。

昨年はブログの引っ越しとかして、結局あまり更新ができませんでした。
今年はもう少し更新頻度を高めたいと思います。

さて、新年最初の話はマウスピース矯正の話です。

マウスピースを使う矯正は、たくさんの種類があります。コンピュータで事前にシミュレーションしてマウスピースを作成するものもあれば、チェアーサイドで調整するものもあるんですが、この矯正法の利点は自分で取り外しができるので、嫌なときは装置を外せるという事です。

もともと目立たない装置なので、普通は常時はめておくのですが、たとえば食事会などの時は装置を外して食事会に参加する事ができます。

欠点は、逆に自分で取り外しできる事で装着時間が個人によって変わるので、治療期間が一定でない、ついつい外してしまって長引く事が多いという事です。

あと、これはあまり書かれていない事かもしれませんが、マウスピースの矯正はどうしても歯を傾斜させて矯正するので、他の方法に比べると移動の限界が多いです。仕上がりも、他の方法より今ひとつと言わざるを得ません。

ですから僕はマウスピースで大規模な矯正をすることは反対です。

逆にちょっとした歯並びの修正には効果的なので、そういう方にはおすすめの方法です。

バイオホライズン導入

以前書いたバイホライズンズ社の新しいインプラントを先月に導入しました。

インプラントは本当に新しい商品が毎年のようにたくさん出て、まあ決して新しいものがいつも良い訳ではありませんが、改良されている部分があったりすると使ってみたくなるものです。

インプラント自体は現状かなり商品が成熟してきているようで、どこの社のインプラントは極端にだめって事は無いですけど、完全に100パーセント満足できる商品もすくなくとも僕に取ってはまだありません。

手術が容易な商品でも、補綴が難しかったり、逆に補綴のバリエーションはあっても、手術手技が煩雑だったりするケースは良くあって、また、治療経過という意味では周囲の骨の吸収(いわゆるマージナルボーンロスですな。)もどの程度まで許容するかによってインプラントの種類を選ぶの難しいです。

もちろん、価格も重要で、いまはインプラントバブルははじけてしまって安売り競争に突入しつつあるので、少しでも安価な材料が求められますが、大手メーカーの新商品は軒並み価格が上がっているので、なかなかメインのインプラントにするのも難しい事があります。逆に、あまりに安価で聞いた事も無いメーカーだと、長期的にリペアパーツが供給されるかどうかも不安ですから、その辺りのバランスも難しいです。

今回導入したバイオホライズンは日本ではまだマイナーな会社ですが、アメリカでは非常にシェアをのばしているようです。また、レーザーロックと呼ばれる特殊な構造でマージナルボーンロスを防ぐと言われていて、長期的にインプラントが安定している可能性が高くなるようです。さらに、ラインアップにレーザーロック、普通のチタン表面、HAコーティングと一つのメーカーで3種類の表面を選ぶ事ができるというのも特徴です。

また価格的にもインプラント本体の価格は他の大手メーカーとあまり変わりませんが、手術の時に使うインプラントのキャリアーがそのままアバットメントや印象用コーピングに使えるので、結果としてリーゾナブルな価格となっています。
そうですね、商品によってはインプラントの価格はそれほどでなくても、アナログとか何気ない消耗品が高かったりしますから、その意味でもバイオホライズンは良いかもしれません。まあ、まだ使ってないんで、使いやすさとかはまだわかりませんが。。。

なんか今日はバイオホライズンの宣伝みたいになってしまいましたが、今後機会があれば使ってみた感触なども書いて行きたいと思います。

専門性か汎用性か


最近はいろいろな分野で専門性が問われるようになっています。

医療の分野では内科の先生が手術をする事はありません。

歯科でも自分は「インプラント専門」だとか「審美専門」「矯正専門」という医院が増えてきています。

でも、たかだか口の中でそんなに細分化する必要があるのでしょうか。

かくいう私も医院の専門性を宣伝する事もありますが、実際は私は「何でも屋」だと思っています。

というのも、もしインプラント治療しかしない先生だと、もしかしたら歯槽膿漏や、歯の根の治療をしたら残せる歯を抜歯してインプラントを選択するかもしれません。

また、審美専門の先生の場合、漂白や審美治療の問題点を患者さんに伝えなかったり、矯正治療による改善法を提案できない可能性があるでしょう。

逆に矯正のみを行う先生であれば、インプラントを利用した矯正や、審美治療とのコンビネーション治療を行えない可能性があります。

こういう問題がなぜ起きるかというと、誰でも自分の得意な方法で治療しようとするのは当然ですし、得意分野の情報の方が多いから当たり前ですね。
これは、がんの治療に、放射線科は放射線治療、外科医は手術を選択しやすいと考えていただければわかりやすいかもしれません。

もちろん、各専門医でも他の領域の先生と密接にコンタクトをとってトータルに診療する先生がほとんどですが、極端に専門分野だけを行っている医院より、全体を診て診療できる医院の方が歯科においてはより患者さんに優しい医院じゃないかと僕は思います。

TPPの話

今日は話題のTPPの話

いろいろな立場の人で意見が異なると思いますし、難しい問題である事は確かです。でも、報道ではどうも極端な意見ばかりで、本当のところどうなのかはわかりづらいですね。

で、他の産業の事はよくわからないので今回は医療に限って話を書いてみます。

よくネガティブな意見で皆保険が崩れるとか、海外から医師が流入するとかいわれていますが、これは逆に日本の企業や医師が海外に進出できるともとれます。

歯科で言えば今まではどんなに優秀な歯科医師でも、日本での診療可能な免許が無ければ、日本でインプラントなどの手術はできませんでした(当然一般歯科診療もできません)。逆に日本人がアメリカで歯科医院を開業しようと思っても、アメリカで再度歯科大学で勉強しないと免許は与えられません。これが、もし、平等にどちらの免許でも行き来できるのであればお互いの技術の進歩という意味では決して悪い事ではないと思います。

いままで多くの歯科医師の留学はほとんど基礎研究分野でした。これは、免許制度の壁が一つの原因でもありました。(もう一つは言葉の壁ですが、これは努力次第でどうにかなるでしょう)。これが無くなって臨床医としての留学もふえれば、もしかしたら日本人でグローバルに活躍する医師が出てくるかもしれません。

また、医薬品の認可が早くなる可能性もあります。いまは海外で発売されたインプラントが5年遅れで日本で発売されるという、屈辱的な状態ですから、こういう部分はかえって良いかもしれません。

皆保険に関しては、制度自体を廃止する事は無いように想像しています。ただ、掛け金は高くなるかもしれませんね。それは、やっぱりデメリットではありますね。でもいまの日本の健康保険制度は基本的に破綻していますから、いずれどこかで国民負担が増えるのははっきりしています。それが消費税や所得税になるのと負担額があまり変わらないのであれば、仕方ないのかなあとも思いますね。

さらに言えば、海外の優秀な医師が、日本ですばらしい先端治療を安価で提供するのであれば、患者さんにとってもメリットは高いでしょう。逆に、いまひとつな医療を、それほど安くない価格で提供するのであれば日本ではやっていけないので、結局自然に淘汰されて、医療に関してはそれほど懸念する必要も無いというのが個人的な意見です。

TPPで問題なのはやはりむしろ農業でしょうね。
日本の農業がダメージを受けて、これ以上食料自給率が下がるのはやはりちょっと考えものです。
農業の実情を詳しく知らないので、何とも言えませんが、たとえば神戸牛とか、あるいは他の農作物は、高品質でしかも関税無くなったらある程度の値段で販売できるのであれば、海外に売ったりできないんでしょうか?そういう可能性がまったくない状態だと、TPP参加する場合、いざというための食料の確保は国家的規模でやってもらわないといけないかもしれませんね。
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